簿記1級の独学は厳しめ
難関といわれている簿記1級の資格ですが、独学でも合格できるのでしょうか?
仕事に役立つ簿記資格は、社会人になってから取得をする人も少なくありません。
働きながら独学で学び3級、2級とステップアップしていく人もいます。
その人の学習能力や環境などよっても異なりますが、一般的には簿記3級、2級までは独学も可能だといわれています。
しかしながら簿記1級になると、がぜん難しくなるようで、1級受験挑戦期間が延々と長引いてしまう人もいるようです。
簿記1級は独学では難しい理由とは…
日商簿記1級に合格できない理由として挙げられるのが、1級試験独特の難しい問題が理解できていなくて落ちるのではなく、簡単なミスで落ちてしまうということです。
2級に合格したからといって、2級レベルの知識をすべて会得できているとは限りません。
なんとなく自分なりの解釈で2級の知識を持ったつもりでも、「完全に人に説明できるレベル」にまでは達していないので、いざ1級の試験に挑戦したときに、思わぬ問題で点数を落としてしまうのです。
簿記1級になると市販の参考書や問題集は少なくなる
簿記3級、2級までは暗記問題が多いのですが、「暗記が完璧」であることと、「完全に理解している」こととは異なります。
自分がどこまできちんと理解できているのか…を自分自身で知ることが難しいのが独学の弱さでもあります。
入門編の簿記3級はもちろんのこと、2級までは市販のテキストや問題集などは豊富に販売されているので、たくさんの情報を手に入れることができます。
しかし、1級ともなると情報はかなり少なくなります。
絶対に独学で合格することは不可能というわけではありませんが、簿記1級になると市販の独学用の参考書や問題集は少なくなるので、勉強の効率がダウンし受験期間が長期化、なんとしてでも1級に合格するぞ!というモチベーション自体も低下する恐れもあるのです。
1級合格を目指すときには、独学から通学や通信講座に切り替えて、短期間で無駄のない合格を狙う受験者も多くなってきました。